「SPEAK-IPAアセスメント手順の有効性評価報告書」の公開
2012年4月6日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
概要
ソフトウェアプロセス改善とは、ソフトウェア(製品)品質の安定・向上を達成するために仕事のやり方を工夫する取組みであり、これによりコスト削減、納期短縮などを効果的に実現することが期待できます。
近年、多くの企業では、プロセスアセスメントモデルの一つであるCMMI(*1)を用いたソフトウェア開発のアセスメント(診断)を実施し、その結果に基づいて仕事(プロセス)の改善を進める方策が実施されてきました。しかしながら、その導入・アセスメントの実施には、多くのコストが掛かり、資金や人的資産にゆとりのある企業以外は実施することが困難でした。
IPA/SECは、ソフトウェアプロセス改善とプロセスアセスメントモデルに関し、以下を目標として活動してきました。
- プロセスアセスメントモデルを上手に活用し、継続的なプロセス改善を実施している企業の数を増加させる
- プロセス改善に関わる情報が蓄積され、広く提供され、活用される
その成果として、2007年9月に、誰でも、自由に、手軽に使える国際標準準拠のプロセスアセスメントモデルである
SPEAK-IPAを公開しました。
その後実証実験を重ね、その結果を反映し、アセスメント結果の「客観性、反復性、再現性」
(*2)を向上させるための更改作業の成果として、
2011年3月に改訂版を公開しました。
今回、この改訂したSPEAK-IPAが目的通り機能し、有効であることを確認するため、アセスメント手順の有効性評価を実施しました。
その有効性の確認結果として、評価の概要は、以下の通りとなりました。
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ドキュメントレビューの導入:客観的な証拠として採用でき、インタビュー時間の短縮につながる |
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四値評価の導入:アセスメント評価に数値を導入した方法として妥当である |
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SPEAK-IPA全般:アセスメントの結果は、依頼者が十分納得するものであり、アセスメントモデルとして有効である |
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更なる改善点として、以下があげられました。
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事前準備:アセスメント対象組織のプロセスとSPEAK-IPAのプロセスのマッピングを手順化する |
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ツール:標準形アセスメントシートを提供する |
本報告書にて、SPEAK-IPAの有効性が実証されました。また普及と改善への提言を受け、更にブラッシュアップして行きますので、プロセス改善のツールの一つとしてSPEAK-IPAをご利用いただき、成果につながることを期待します。
【脚注】
(*1)CMMI:能力成熟度モデル統合、Capability Maturity Model Integrationの略称。米国カーネギーメロン大学で開発され、現在、世界で最も広く用いられているプロセスアセスメントモデルの一つ。
(*2)「客観性、反復性、再現性」:第三者の誰もが繰り返し実施でき、同じ結果を出すことができる。
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